【東京市場の注目銘柄】(9日)ライオン 8.3%安

 ≪消費財、国内とアジアで減益≫

 ■ライオン(4912) 前日比8.3%安の2153円。2018年1~3月期(第1四半期)事業利益(売上高-売上原価-販管費)は前年同期比7.7%減の59億6700万円。ゴールドマン・サックス証券は、同証券予想67億円を下回った上、主力の消費財事業が国内とアジアで減益となり、特に国内は売り上げも減少し、想定以上に弱いと分析。4~6月期以降のさらなる原料高対応力に不安が残るとみている。

 ■ユニ・チャーム(8113) 3.3%高の3163円。1~3月期(第1四半期)税引前利益は前年同期比21%増の218億円。国内外で紙おむつなどベビーケア、生理用品などフェミニンケアの販売が好調。上期計画415億円に対する進捗(しんちょく)率は53%だった。

 ■アサヒグループホールディングス(2502) 7.2%高の5904円。1~3月期(第1四半期)事業利益は前年同期比61%増の241億円。野村証券は西欧、中東欧事業とも数量増、単価ミックスの改善が見られ、プレミアム化推進の戦略が結果に結び付いていると評価。目標株価を6300円から6400円に上げた。

 ■旭硝子(5201) 5.5%高の4770円。1~3月期(第1四半期)営業利益は前年同期比38%増の306億円。野村証券は例年1~3月期は季節的に最も利益が出にくいことを考慮すれば、本年度の業績進捗率は高いと評価した。

 ■東海カーボン(5301) 6%高の1603円。18年12月期の営業利益計画を430億円から前期比5.5倍の637億円に上方修正した。ゴールドマン・サックス証券は、3カ月前の期初計画から5割弱増額する圧巻の内容、タイミングと修正幅ともに同証券予想を上回ると評価。株式市場にくすぶっていた「黒鉛電極の需給タイト感の持続性」に対する懸念の払拭には十分とみる。

 ■横河電機(6841) 12%安の2085円。19年3月期の営業利益計画は前期比0.9%増の330億円、粗利率改善や会計処理が増益要因の半面、販売管理費の増加や為替の影響が減益要因になる。みずほ証券は、計画は市場予想411億円や同証券予想420億円を大きく下回ったとした。

 ■コムシスホールディングス(1721) 6.3%高の3100円。熊本の電気通信工事会社SYSKEN(1933)、名古屋のNDS(1956)、金沢の北陸電話工事(1989)を完全子会社化するため、3社と株式交換契約を結んだ。野村証券は、今回の4社はNTTのサービス総合工事でジョイントベンチャーを構成、協働してきた実績があり、課題解決に向けてもポジティブな印象と評価した。

 ■アシックス(7936) 11%安の1849円。1~3月期(第1四半期)営業利益は前年同期比35%減の85億4900万円。スポーツウエアで低収益の商品群を縮小、国内が減収となったほか、海外も米州地域が低調だった。SMBC日興証券は、利益は会社計画を上回る推移だが、米州の落ち込みがさらに拡大したと分析。上期の営業利益計画(前年同期比53%減の75億円)は保守的に想定されていると認識しており、その点を考慮するとやや物足りない印象とした。

 ■ドンキホーテホールディングス(7532) 5.7%安の5580円。17年7月~18年3月期(3四半期累計)営業利益は前年同期比7.9%増の401億円。1~3月期だけみると0.2%増の108億円と上期時点の増益率11%から鈍った。SMBC日興証券は、同証券の下期予想増益率に対しても低調な進捗と指摘した。

 ■カプコン(9697) 8.2%高の2358円。18年3月期営業利益は前期比18%増の160億円、19年3月期期は6%増の170億円を見込む。みずほ証券は、前期に一時費用処理を行い、今期以降、毎期営業増益の中期計画方針を堅持したことを評価した。(ブルームバーグ)