香港銀行間で定期預金争奪 短期資金調達コスト急上昇を代替 (1/2ページ)

香港の町中にあるスタンダードチャータードの看板の前で電話をする男性(ブルームバーグ)
香港の町中にあるスタンダードチャータードの看板の前で電話をする男性(ブルームバーグ)【拡大】

  • 香港にある中国工商銀行の支店前の通りを歩く男性(ブルームバーグ)

 香港の銀行間で2920億米ドル(約31兆8980億円)に上る定期預金の争奪戦が激しさを増している。短期資金調達コストの急上昇で香港の銀行は代替手段を探す必要に迫られている。

 今後見込まれる米追加利上げや新規株式公開(IPO)が相次ぐ可能性を先取りする形で、香港の銀行間金利は上昇している。スタンダードチャータードや中国工商銀行(アジア)などの銀行では、定期預金金利を2%超まで引き上げる動きが一部で出ている。中信銀行国際は香港ドル3カ月物預金に資金を振り向けた新規の預金者に対し、年3%もの金利を付けている。

 永隆銀行の預金部門責任者、ローレンス・クン氏(香港在勤)は「金利は上昇する一方であり、こうした傾向は今後も続くだろう」と見ている。「銀行は利上げサイクルを前にした資金調達に備えている」と指摘した。

 米金融当局が追加利上げを示唆しているほか、新たな上場制度の下で本土の主要テクノロジー企業の香港IPOも認められることになった。こうした要因は銀行システムから資金を吸収することになるため、銀行間の流動性はさらに逼迫(ひっぱく)する見通しだ。

 香港銀行間取引金利(HIBOR)3カ月物は4月30日、12営業日連続で上昇。2008年12月以来の高水準に達した。

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