「豪銀、黄金の20年終わる」 競争激化と規制強化、不祥事も響く

 オーストラリア4位の銀行、オーストラリア・ニュージーランド(ANZ)銀行のエリオット最高経営責任者(CEO)は今年上半期(2017年10月~18年3月)決算の発表に際し、競争激化と規制強化の可能性が伸びを圧迫する中で20年余りにわたる豪州の銀行の黄金期は終わりを迎えつつあるとの認識を示した。

 同CEOは「銀行部門の黄金期が今後も続くとは思っていない。厳しい世界で生き残り、繁栄するのは適合者だけだ」と述べた。同行の上半期決算は、継続事業ベースの一部項目を除いた利益(監査前)は前年同期比4%増の34億9000万豪ドル(約2880億円)と小幅増益にとどまった。

 豪州の銀行業界では当局への虚偽報告や文書偽造、収賄、かなり前に死亡した顧客からの手数料徴収といった一連の不正行為が発覚。こうした不祥事に対する当局の調査を受け、同行をはじめとする大手4行は対応を迫られている。

 エリオットCEOは、調査をめぐる今年度の対外的な法的費用が約5000万豪ドルに上るとの見通しを示した。(ブルームバーグ Emily Cadman)