香港、IPO銘柄に投資が期待外れ 相場全般の信頼感欠如

 中国のスマートフォンメーカー、小米(シャオミ)が少なくとも100億ドル(約1兆1000億円)規模の新規株式公開(IPO)を予定する香港では、大金を借りて人気のIPO銘柄に資金を投じるのが最も一般的な投資戦略の一つだ。だが、これがうまくいかなくなっている。

 平安健康医療科技(平安好医生)のIPOは個人投資家の応募倍率が600倍を超えたにもかかわらず、出だしでつまずいた。昨年11月に上場した閲文集団は取引初日にIPO価格の2倍まで上昇し、平安好医生でも値上がり益を狙っていた投資家には打撃となった。

 IPO銘柄を買い持ちしても見通しは明るくない。個人投資家の旺盛な需要がIPO価格の押し上げに寄与しているのが一因だ。今年に入り香港で上場した銘柄の約4分の3がIPO価格を下回っている。一方、米国の平均リターンはプラス18%だ。

 サクソバンクの株式戦略責任者、ピーター・ガーンリー氏(デンマーク・ヘレルプ在勤)は「こうした取引を追い求める動きが今後も続くことに疑いはなく、小米のIPOは成功するはずだ」と分析する。しかし、「香港で目の当たりにしているのは典型的なサイクル終盤であり、相場全般におけるある種の信頼感の欠如が影響し、株主は早めに利益を確定したいと考える。IPO後のパフォーマンスは期待外れだ」と語った。(ブルームバーグ Sofia Horta e Costa)