ゴルフ文化、再興へ タイガー・ウッズの復活に賭ける企業 (1/2ページ)

4月のマスターズ・トーナメントに出場したタイガー・ウッズ選手(AP)
4月のマスターズ・トーナメントに出場したタイガー・ウッズ選手(AP)【拡大】

 迫力あるアクション映画や総合格闘技が人気を博する時代に、ゴルフというスローなスポーツは過酷な現実に直面している。それは、腰に傷を負った42歳の選手を超えるスターがいまだに現れないということだ。

 その唯一無二のタイガー・ウッズ選手がマスターズ・トーナメントの舞台に戻ってきた。ゴルフファン、そして700億ドル(約7兆7200億円)規模のゴルフ産業は、同選手が今年の優勝候補に名乗りを上げたことに興奮した。けがとスキャンダルで苦しんだ10年間を経て復活を遂げれば、歴代の米大統領が愛した娯楽を再興させることができるのではないか、と。

 米国ゴルフ財団によると、国内のゴルフ人口は2003年に3060万人のピークに達して以降、16年には2380万人まで減少した。16年だけで、全米で230のゴルフ場が閉鎖されている。

 ゴルフ人口が減った理由はプレーに4時間かかること、用具とグリーンフィーにお金がかかること、独特の難しさがありフラストレーションがたまることだ。若者を引き付けるために、ゴルフ界のリーダーは、6ホールのコースを作ったり、カップの穴を大きくしたりといった試みを行っている。ゴルフ練習場の「トップゴルフ」は、大画面テレビがあって飲食も楽しめる、高級ボウリング場に似た施設で初心者を呼び込もうとしている。

 上り調子のウッズ選手を見るファンの熱狂ぶりは視聴率に表れている。同選手が2位に入った3月のバルスパー選手権では、NBCの中継の視聴率は前年より190%高かった。

続きを読む