対中強硬派ナバロ氏外される 米中、17~18日に貿易協議

中国の劉鶴副首相、ムニューシン米財務長官
中国の劉鶴副首相、ムニューシン米財務長官【拡大】

 【ワシントン=塩原永久】トランプ米政権は16日、訪米した中国の劉鶴副首相らの交渉団との通商協議を17~18日に行うと発表した。米側はムニューシン財務長官が代表を務め、米メディアによると、対中強硬派のナバロ通商製造政策局長が交渉メンバーから外された。米政権は軟化の姿勢も垣間見せながら、貿易不均衡の是正に向けた「実利」を求める構えだ。

 ホワイトハウスによると米側からほかに米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表、ロス商務長官らが参加する。今月初めにムニューシン氏を代表とする米代表団が訪中し、通商摩擦が激化した後、初めて米中が公式協議の席に着いた。今回はこれに続く2回目の会合となる。

 米ブルームバーグ通信などは16日、中国への厳しい姿勢で知られるナバロ氏が今回の米交渉メンバーから除外されたと報じた。

 ホワイトハウスは16日の声明で、「(協議は)米中2国間の経済関係をリバランス(再均衡)させることに焦点をあてる」と指摘。米国からの対中輸出の拡大に意欲を示した。

 2日間を予定するワシントンでの米中協議では、トランプ政権が中国通信機器大手、中興通訊(ZTE)に科した制裁の見直しも主要議題となる見通し。トランプ大統領はツイッターで一度は制裁緩和を示唆したが、16日には「ZTEに関しては何も起きていない」と中国側を牽制し、「もっと譲歩せよ」と述べた。

 一方、劉副首相は16日、米議会下院で通商政策を担当する歳入委員会のブラディ委員長と会談した。ブラディ氏は会談後に発表した声明で、「米中が正しい通商取引を持つことが極めて重要だ」と述べ、貿易障壁の軽減や、知的財産保護の強化を求めたことを明らかにした。