東京株続落、終値270円安の2万2689円 北朝鮮懸念で円高進行重荷

続落を示す証券会社の株価ボード=23日(AP)
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 23日の東京株式市場の日経平均株価は続落した。終値は前日比270円60銭安の2万2689円74銭。北朝鮮情勢の緊迫化への懸念などで円高ドル安が進んだことが重荷となった。

 東証株価指数(TOPIX)は12.26ポイント安の1797.31。出来高は約14億8700万株。

 トランプ米大統領が6月に予定される米朝首脳会談の延期の可能性を示唆し、前日の米国市場でダウ工業株30種平均が下落した流れを引き継いだ。

 朝鮮半島情勢に警戒感が広がり、外国為替相場で1ドル=110円台半ばの円高水準を付けたことから売り注文が膨らみ、平均株価の下げ幅は一時300円を超えた。

 財務省が午前中に、学校法人「森友学園」への国有地売却をめぐる交渉記録などを国会提出し、国内政治が改めて不安視されたことも売りを誘った。