【東京市場の注目銘柄】(4日)山崎製パン 14%高 来月の製品値上げを好感

 ■山崎製パン(2212) 前週末比14%高の2681円。7月1日出荷分から一部食パン、菓子パン製品の価格を平均3.8%値上げする。野村証券は、決算説明会では根強い節約志向を背景に値上げに慎重だったため、今回の発表は驚きと指摘。値上げ理由を原材料高や、物流・人件費の増加などとしたが、これまで製品改定などで原材料高をカバーしてきたため、後者の影響が大きいとみている。利益予想引き上げに伴い、目標株価を2300円から2600円に変更した。

 ■味の素(2802) 2.5%高の2101円。野村証券は目標株価を2550円から2800円に上げた。海外の調味料、加工食品の増収率が堅調、課題のタイ缶コーヒーと北米冷凍食品も前期下期を底に回復局面に入るとみる。

 ■伊藤園(2593) 6.9%高の4875円。発行済み株式総数の0.25%にあたる22万株、金額で10億円を上限に自己株を取得。一方、2018年4月期営業利益は前期比1.2%増の220億円。19年4月期は4.3%増の230億円を計画。SMBC日興証券は18年4月期について、国内飲料が減益の中で海外成長が芽吹き始め、微増益を実現できたとした。

 ■トヨタ自動車(7203) 3.9%高の7401円。ゴールドマン・サックス証券は投資判断を「中立」から「買い」、目標株価を7600円から8500円に上げた。収益源の米国での競争環境は厳しさが増す一方、マネジメントは原点回帰としての原価低減を強力に進める姿勢を明確化していると評価した。大和証券も判断を「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」、目標株価を6800円から8700円に変更。欧州の環境規制で、トヨタの技術的な優位性が再認識されやすい局面を迎えたとみる。

 ■デンソー(6902) 4.8%高の5621円。トヨタの主要な電子部品事業をデンソーに集約する方向で検討を開始。SMBC日興証券は、トヨタグループの選択と集中の一環とみられるとした上で、トヨタビジネスの取り込みによる業績拡大が見込め、デンソーのメリットは大きいと評価した。

 ■ファナック(6954) 0.9%安の2万2905円。UBS証券は、工作機械セクターの受注がピークを迎えつつあるとし、投資判断を「買い」から「売り」、目標株価を3万4000円から1万9000円に下げた。スマートフォン関連需要の鈍さから工作機械受注は夏場にかけ減少、一連の弱さが徐々に自動車用途に波及するとみる。

 ■ユニオンツール(6278) 5.1%高の3925円。5月15日に発表した62万100株の立会外分売(6月4~7日)を中止した。株式の流動性や分布状況の改善を図るためとしていたが、相場の急激な変動などで実施が困難となった場合、中止または延期する可能性があるとしていた。

 ■科研製薬(4521) 5.3%安の5750円。モルガン・スタンレーMUFG証券は投資判断を「イコールウエート」から「アンダーウエート」、目標株価を6300円から5000円に下げた。ヘルニア薬への期待で株価は堅調に推移していたが、立ち上がりに時間を要し、今後は下値リスクが大きいと判断した。

 ■セントラル硝子(4044) 2.1%安の2395円。みずほ証券は投資判断を「中立」から「アンダーパフォーム」、目標株価を2200円から2050円に下げた。前期の大幅減益からの利益改善が見込まれるが、株価関連指標での割高感は拭えないと指摘した。

 ■三井物産(8031) 3.0%高の1980円。JPモルガン証券は投資判断を「中立」から「オーバーウエート」、目標株価を2200円から2360円に上げた。原油価格上昇の恩恵が総合商社の中で最も大きいが、株価にそれが反映されていないとした。(ブルームバーグ)