【東京市場の注目銘柄】(5日)ダイキン工業、1.5%高

 ≪業績安心感の強さなどに期待≫

 ■ダイキン工業(6367) 前日比1.5%高の1万3240円。モルガン・スタンレーMUFG証券は目標株価を1万3500円から1万4500円に上げた。業績安心感の強さや、6日に予定される戦略経営計画の下半期説明会、10月の米グッドマン工場見学会は市場の期待が上昇するカタリスト(きっかけ)になり得るとみる。主力空調事業の今期営業利益は10%増の2460億円と予想。建機銘柄と並びFA銘柄からのスイッチ先候補に挙げた。

 ■小野薬品工業(4528) 4.3%安の2591円。米製薬大手メルクは4日の米がん治療学会(ASCO)で、小野薬品の抗がん剤「オプジーボ」の競合品である「キイトルーダ」が進行性黒色腫の追跡調査で長期の延命効果を示したと発表した。

 ■大東建託(1878) 1.9%高の1万7990円。5月の月次業績速報によると、建設事業の受注高は前年同月比0.5%減の426億円。野村証券は同証券による2019年3月期予想の前期比4.9%増に対しまだビハインドだが、4月の15.5%減に比べて改善が見られ、ポジティブと指摘。4月からアパート工事採算改善のため、工事単価を4%程度引き上げた受注活動をしており、値上げが浸透してきたとみる。

 ■ローム(6963) 3.8%高の1万850円。カナダに本拠を置くパワー半導体のグローバル企業、GaNシステムズと窒化ガリウム(GaN)パワーデバイス事業の協業を開始。同デバイスについて、同社の業界トップクラスの性能と、ロームの技術や電子部品の設計・製造力を有効活用する。急成長しているアジアのGaN市場を中心に、顧客は互換性のある製品の供給、技術サポートの利用が可能になる。

 ■三井化学(4183) 1.6%高の3180円。みずほ証券は、株式市場では三井化学に対し収益変動性が高い汎用(はんよう)石化会社との認識が依然強いものの、石化技術に立脚するスペシャリティ化学会社に転換しており、株価バリュエーション(価値評価)が実態を十分に反映していないと判断。業績は安定拡大局面にあるとみている。

 ■KHネオケム(4189) 3.5%高の3040円。大和証券は投資判断を新規に「2(アウトパフォーム)」、目標株価を3600円に設定した。世界的なフロン排出規制を背景に冷凍機油原料の成長が見込まれる上、下期以降は定期修理の影響が解消し、利益モメンタム(勢い)が改善すると予想した。

 【チタン】 大阪チタニウムテクノロジーズ(5726)が7.3%安の1761円、東邦チタニウム(5727)が9.4%安の1056円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、株式市場は需給逼迫(ひっぱく)によるスポンジ価格上昇が収益性改善につながると期待するが、需給が引き締まる環境下ではなく、従来は認められてきた原料価格上昇分の値上げすら厳しい状況だと指摘した。

 ■良品計画(7453) 2.7%高の3万7800円。5月の直営既存店売上高は前年同月比2.4%増。生活雑貨では新登場のスキンケア用品「クリアケアシリーズ」の化粧水が人気で、タオルなど重点戦略商品も堅調、食品ではコーヒーが伸びた。

 ■MonotaRO(3064) 1%安の4365円。ゴールドマン・サックス証券は投資判断を「買い」から「中立」に変更。MRO(補充、修理、操業)に必要な工具・消耗品・備品の流通は、機械工具商・オフラインからオンラインへシフトしつつも、EC(電子商取引)化率の上昇余地は依然大きく、今後5年間でシェア争奪が激化する段階にはないとみているが、直近3カ月の株価上昇で目標株価に到達し、判断を下げた。

 ■アダストリア(2685) 3.6%安の1462円。5月の既存店売上高は前年同月比14%減。夏物商品が伸びなかった。(ブルームバーグ)