8日午前の東京株式市場の日経平均株価(225種)は前日終値を挟んでもみ合う展開となった。先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)を8、9日に控えて様子見気分が強まった。米保護主義への懸念がくすぶり、朝方に100円近く下げる場面もあった。
午前10時現在は前日終値比6円54銭高の2万2829円80銭。東証株価指数(TOPIX)は1・06ポイント高の1790・07。
7日の米ダウ工業株30種平均が終値として約3カ月ぶりの高値を付け、東京市場の投資家心理を明るくした。電子部品株などに買い注文が入り、平均株価を押し上げた。
一方、日米首脳会談を終えたトランプ米大統領が対日貿易赤字の削減に意欲を示したことから、保護主義的な貿易政策を警戒する動きも広がった。平均株価が前日まで4日続伸した反動で、当面の利益を確定する売りも出た。