割安の米産原油、争奪激化へ 現地需要増、アジア業者は買い増し (1/2ページ)

米テキサス州ミッドランド近郊にあるシェールオイルの掘削施設で働く男性(ブルームバーグ)
米テキサス州ミッドランド近郊にあるシェールオイルの掘削施設で働く男性(ブルームバーグ)【拡大】

 中国をはじめとするアジアの石油精製業者がここにきて米国産原油の購入量を増やしている。米国産原油の価格が他の地域と比べて割安になっているためだ。一方で、夏場のドライブシーズンなどに向けて米国国内の原油需要が拡大しており、米国と海外の間で米国産原油の争奪戦が激化しそうだ。

 米国の製油所は5月に保守・点検作業をしたことで、日量100万バレル以上の原油の精製を中止していた。しかし、コンサルティング会社エナジー・アスペクツは、夏場のドライブシーズンに合わせて製油所が精製量を増やすため、今後3カ月間での影響は日量20万バレル未満にとどまるとみている。米エネルギー省の集計によると、ここ数週間で米国の製油所への原油の輸送量は増加しているという。

 もっとも、米国では産出地と原油ターミナルをつなぐパイプラインの整備が不十分で、これが海外輸出の障害となっていた。そこへきて、国内需要の拡大により、輸出はさらに制限される公算が大きい。

 エナジー・アスペクツのシンガポール在勤のアナリスト、ビレンドラ・チャウハン氏は「米国と国際市場の間で原油の争奪戦が起こるだろう。今後、数カ月でアジアが米国の原油をどれだけ獲得できるかが決まる」とみている。

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