英国人初の「世界の最優秀女性シェフ賞」

クレア・スミス氏(左)(ブルームバーグ)
クレア・スミス氏(左)(ブルームバーグ)【拡大】

 ロンドンを拠点とするクレア・スミス氏が今年の最優秀女性シェフ賞に輝いた。いつもは欧州大陸のシェフが獲得する同賞を、英国人女性が受賞するのは今回が初めて。

 スミス氏は昨年、ノッティングヒルに「コア・バイ・クレア・スミス」をオープンした。ロンドンの「レストラン・ゴードン・ラムゼイ」を率いていた際、同氏は英国でミシュラン三つ星を持つ唯一の女性シェフだった。ラムゼイで13年余り腕を振るった。

 スミス氏は電子メールで送付した発表文で、「今回の受賞は私だけのものではなく、世界中のホスピタリティー業界で働く全女性のものです」とコメントした。

 北アイルランドの農場で育ったスミス氏は、古典的なフランス料理の軽めで現代的なアレンジで有名。同氏の形式張らないアプローチは、昔から高級レストランが立ち並ぶメイフェアやチェルシーではなく、ノッティングヒルに自身のレストランを開いたことにも反映されている。

 コアでは、テーブルクロスや堅苦しいサービス抜きで、丸ごと1個のジャガイモに数の子とイクラをトッピングし、ブールブランソースを添えた前菜などの料理を提供している。料金はランチが65ポンド(約9600円)で、ディナーは75ポンド。

 エリート・ウオッカがスポンサーを務める「世界の最優秀女性シェフ賞」は「世界のベストレストラン50」の一部門。昨年はスロベニアのレストラン「ヒシャ・フランコ」のアナ・ロス氏が受賞した。

 今年で8年目となる同賞の過去の受賞者は、スペイン・サンセバスチャンのレストラン「アルサック」のエレナ・アルサック氏、仏バランスの「メゾン・ピック」のアンヌ・ソフィー・ピック氏、ロンドンとパリにレストランを持つエレーヌ・ダローズ氏ら。

 今年の「世界のベストレストラン50」の受賞者は6月19日にスペインのビルバオで発表される。(ブルームバーグ Richard Vines)

 (Richard Vinesはブルームバーグの料理評論家です)