【東京市場の注目銘柄】(8日)日立建機、5.3%安

 ≪中国市場での競争激化を懸念≫

 ■日立建機(6305) 前日比5.3%安の3930円。みずほ証券は、中国建設機械工業会の5月出荷統計について、日系大手の伸びが相対的に弱いと分析。中国地場や韓国、欧州系の伸びが特に高いトレンドが強まっているとし、韓国や欧州系の一角はシェア回復に向け積極的な販売攻勢を展開、今後の競争環境には留意が必要と指摘した。

 ■タクマ(6013) 3.9%高の1332円。東海東京調査センターはリポートで、決算発表を受け株価は急上昇、その後に下落したが、再び上昇する余地があるとの見方を示した。バイオマス発電プラントの受注が堅調で、今期の全社受注は底堅いと予測した。2019年3月期末の現金・現金同等物の残高は706億円への積み上がりを予想し、配当性向19.5%から増配余地を残すともみている。

 ■任天堂(7974) 1.5%高の4万1590円。JPモルガン証券は、上期はハード販売の進捗(しんちょく)の鈍さが目立ち、懸念先行の展開が続きそうだが、年末商戦に向けた販売巻き返しやデジタル・スマートフォンゲームによる収益底上げに期待するとした。

 【半導体製造装置】 東京エレクトロン(8035)が2.1%安の2万710円、アドバンテスト(6857)が2.6%安の2541円など。米調査会社、エバコアISIのアナリストが半導体製造装置メーカー、米ラムリサーチの出荷リスクを指摘し、7日の米国株市場でラムリサーチのほかアプライド・マテリアルズなど関連銘柄の下げが目立った影響を受けた。

 ■東鉄工業(1835) 2.1%安の3330円。野村証券は投資判断を「買い」から「中立」、目標株価を3900円から3700円に下げた。首都直下地震対策は継続、ホームドア増設のペースアップから高水準の受注は続くが、さらなる受注拡大には施工体制の強化や生産性向上が必要な局面に入ったとみる。19年3月期と来期の営業利益予想を減額した。

 ■旭有機材(4216) 5.7%高の2298円。いちよし経済研究所は投資判断を新規に「A(買い)」、フェアバリュー(適正株価)を2800円とした。化学業界や半導体業界でメンテナンス費用の増加と増産投資が拡大しており、国内シェア6割を持つ樹脂バルブの好調が続くと予測した。

 ■日本通運(9062) 4.5%高の8600円。SMBC日興証券は投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」、目標株価を6100円から9800円に上げた。運賃是正が進む中、収益管理深耕の影響が営業利益率改善に寄与するほか、航空輸送事業の事業環境好調を評価した。19年3月期と来期の営業利益予想を増額した。

 ■ラウンドワン(4680) 4.1%安の1860円。5月の既存店売上高はカラオケやボウリングが苦戦し、前年同月比2%減だった。6月も好天の影響から昨年度をやや下回って推移している。ジェフリーズ証券は、現段階で5月実績はおおむね想定通りだが、国内レジャー業界への強気な立場からはもう一声強めの数字を期待したかったと指摘した。

 ■鳥貴族(3193) 3.1%安の2759円。5月の既存店売上高は前年同月比8.8%減と5カ月連続で前年割れとなった。客単価は2.9%上昇したが、客数が11.4%減った。既存店全体、客数の落ち込み幅は前期(17年7月期)以降で最も大きかった。

 ■メディカルネット(3645) 9.6%高の869円。広島大学発ベンチャー企業で、未病検査を手掛けるミルテル(広島市南区)と資本業務提携した。ミルテルが実施した第三者割当増資(B種種類株)をメディカルネットが引き受けた。唾液や口腔粘膜などの臨床検体を利用した未病・疾患早期発見を目的に、歯科領域事業を両社で展開する。(ブルームバーグ)