ネット家電、自前起業が奏功 グーグル出身ヤン氏、IPOも視野


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  • アンカー本社で働く従業員=中国・深セン(ブルームバーグ)

 スティーブン・ヤン氏は米グーグルを退社後、自身のビジネスのアイデアを実現するために、ベンチャーキャピタルから資金を受け取るべきかどうか母親に尋ねた。

 ヤン氏のインターネット家電事業がリスクの高い賭けであるなら、ベンチャーキャピタルを取り込むべきだと母親は答えた。しかし、ビジネスを大きく育てることが運命だと考えるなら、中国で自ら製薬会社を設立した母親のお金を使うべきだと述べたという。

 ヤン氏はグーグル時代の貯金や母親から受け取った資金を合わせた100万ドル弱を元手に、米カリフォルニア州から中国南部のハイテク産業の中心地である深センに移った。

 それから7年後の現在、ヤン氏が創業したアンカー・イノベーションズ・テクノロジーは、スマートフォン用充電器やモバイルバッテリーなどの製品をアマゾン・コムで販売する。同社はさらに拡大を続けており、最近ではウォルマートの米国の店舗約4000店とベストバイの900店で製品を販売する合意に達した。

 中国の店頭市場「新三板」での最近の取引に基づいたアンカーの価値は約11億ドル(約1207億円)。

 中国スマホメーカーの小米が香港での新規株式公開(IPO)に備える中、アンカーにとっても今が最適なタイミングかもしれないとヤン氏は考えている。同氏は中国本土や日本、香港、もしくは米国で上場する可能性を検討している。(ブルームバーグ Blake Schmidt、Venus Feng)