ドイツ銀会長、株主と協議 コメルツ銀との合併案、株価が障害 (1/2ページ)

フランクフルトにあるドイツ銀行の本部(AP)
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 ドイツ銀行のアハライトナー会長が国内で競合するコメルツ銀行との合併案について、上位株主らと協議したことが分かった。関係者が明らかにした。苦境が続くドイツ銀は、事業再編計画に取り組んでいる。

 関係者によると、アハライトナー会長はここ数カ月の間、投資家やドイツ政府要人らと2行の統合を議論した。現時点で両行の間で正式に議論されておらず、こうした取り組みは差し迫ったものではない。だが、同会長は将来的な可能性について株主らと話しているという。

 米プライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社サーベラス・キャピタル・マネジメントが両行の株式を取得したのを機に、この1年で、両行の合併、あるいはいずれか1行の国際的な競合相手との合併をめぐる臆測が高まっている。

 ただ、合併に向けて大きな障害となるのが、ドイツ銀の低迷する株価だ。株主はアハライトナー会長に対し、コメルツ銀との統合を現時点で望まないと話し、その理由に株式の大幅な希薄化や増資、巨額の評価損が発生する可能性を挙げたという。両行は2016年夏に合併を協議したが、それぞれの事業再編を重視する中で破談に終わったと、関係者が当時語っていた。

 両行が合併すれば、ドイツ国内の店舗数を大幅に削減でき、シナジー効果は非常に大きい。ただ、確実に雇用削減するには、両行取締役会への影響力を駆使する労働組合からの抵抗にあう可能性が高い。

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