【東京市場の注目銘柄】(11日)味の素、2.2%高

 ≪タイのコーヒー事業、増収に転換≫

 ■味の素(2802) 前週末比2.2%高の2144円。SMBC日興証券は社長ミーティングを通じて、課題事業のタイは競争激化の渦中、北米も本格回復はまだ先になるが、最悪期は脱しつつあるように見えるとした。タイのコーヒー事業は今期に入り増収に転換、競合も値上げに追随し、消費者が値上げを受け入れだしたようだとみている。

 ■積水ハウス(1928) 7%安の1865円。2~4月期(第1四半期)営業利益は前年同期比7.2%減の311億円。野村証券は、マンションや都市再開発事業が好調に推移した一方、相対的に粗利率の高い戸建て・賃貸住宅が減収となりミックスが悪化、工場出荷材減少で十分なコスト削減効果を享受できず粗利率が低下したことが増収減益の主因と指摘した。

 ■昭和電工(4004) 2.5%高の5060円。みずほ証券は目標株価を6000円から7200円に上げ、投資判断「買い」を継続した。黒鉛電極(GE)の需給は少なくとも2020年12月期までは逼迫(ひっぱく)の可能性が高く、単価が本格的に調整する蓋然性は低いと指摘した。

 ■ミライアル(4238) 9.4%安の1507円。2~4月期(第1四半期)営業利益は前年同期比14%減の2億5900万円。半導体・シリコンウエハー業界の活況で主力のプラスチック成形事業を中心に売上高は7.5%伸びたが、品種構成の影響や開発・試作費負担が響いた。

 【オークマ(6103)と日本精工(6471)】 オークマが2.8%安の6300円、日本精工が1.4%安の1232円。ゴールドマン・サックス証券は、工作機械をはじめ産業用機械の基幹部品である直動部品の需給逼迫のピークは17年10~12月期(第3四半期)だったと推定し、今後は緩和方向と予想。両社の投資判断を「買い」から「中立」に変更した。

 ■レノバ(9519) 16%高の1505円。SMBC日興証券は投資判断「アウトパフォーム」、目標株価1740円で調査を開始。株式価値は安定性のみが評価されており、今後10年にわたり安定的かつ高成長を持続する確度が高いと見込まれる点は織り込まれていないと指摘。今後は再生可能エネルギーに対する認識の上昇、その中でのレノバの比較優位性が鮮明となるとみている。

 ■J.フロント リテイリング(3086) 2.7%高の1774円。大和証券は投資判断「1(買い)」と目標株価2550円を継続した。良好な業績に照らすと今期ガイダンス(業績予想)を嫌気した株価の下落は過剰反応で、バリュエーション(価値評価)面の割安感が強いと分析した。マネジメントは経営環境の変化に対する課題認識が明確、持続的成長に向けた取り組みを強化していることなどを評価した。

 ■テレビ朝日ホールディングス(9409) 3.4%高の2472円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は投資判断を「アンダーウエート」から「中立」、目標株価を1840円から2250円に上げた。動画配信市場の拡大でコンテンツ制作・販売を中心とする非テレビ放送事業の利益が拡大、テレビ放送専業からの脱皮が進むとみる。

 ■フリービット(3843) 24%高の1391円。19年4月期の営業利益は前期比35%増の25億円を見込む。マンションインターネット事業の伸長や、法人向けビジネスフォンでスマートフォンで使える「モバビジ」の本格展開などにより、前期比続く大幅増益を目指す。

 ■東京ドーム(9681) 4.5%安の1010円。2~4月期(第1四半期)営業利益は前年同期比8.6%減の19億7500万円。読売巨人公式戦のシーズンシート売り上げが好調、「ギャラリーアーモ」の通年稼働などで増収を確保したが、原価率上昇が響いた。(ブルームバーグ)