安倍首相、米朝首脳会談は「諸懸案解決の一歩と支持」 長丁場覚悟、日朝首脳会談も想定 (2/2ページ)

米朝首脳会談を受け記者団の質問に答える安倍晋三首相=12日午後、首相官邸(春名中撮影)
米朝首脳会談を受け記者団の質問に答える安倍晋三首相=12日午後、首相官邸(春名中撮影)【拡大】

  • 共同声明の署名に臨む北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(左)とトランプ米大統領=12日、シンガポール(AP)
  • 首脳会談の拡大協議に臨む北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(左から3人目)とトランプ米大統領(右から3人目)=12日、シンガポール(ゲッティ=共同)

 ただ、北朝鮮はこれまで何度も米国をはじめとする国際社会を裏切り、約束を破って核・ミサイル開発を進めてきた。このことは日本政府にとっては前提であり、織り込み済みの話だ。小野寺五典防衛相は12日午前の時点で、記者団にこう強調していた。

 「米朝会談が進み、一定の約束が仮にあったとしても、(北朝鮮の)具体的な行動がしっかりと確認できるまでは決して気を許すべきではない」

 米朝が合意した朝鮮半島の非核化は、将来的には在韓米軍の撤退につながる可能性がある。トランプ氏も米朝会談後の記者会見で「いずれの時か、そうなってくれれば」と述べて否定しなかった。

 だが、もし仮にそうなれば極東の安全保障環境は激変し、日本の軍事的負担は増えることになる。また、北朝鮮がこれまでと同様に国際社会をたばかり、ひそかに核・ミサイル開発と所持を続けるようであれば、米朝の緊張は高まり、米国による先制攻撃もありえる。政府は、あらゆる可能性を視野に入れながらそれぞれの場合の対応を検討していく。(阿比留瑠比)