上海協力機構 保護主義対抗など一致 G7と対照的に連帯感強調

10日、中国山東省青島で開かれた上海協力機構(SCO)首脳会議に参加した各国首脳(AP)
10日、中国山東省青島で開かれた上海協力機構(SCO)首脳会議に参加した各国首脳(AP)【拡大】

 中国とロシアが主導する上海協力機構(SCO)は10日、中国の山東省青島で開かれた首脳会議で同機構の拡大を祝った。混迷を極めた主要7カ国首脳会議(G7サミット)とは対照的に、保護主義への対抗やイラン核合意の支持表明などで結束し、連帯感をアピールした。

 今回の会議からインドとパキスタンが正式加盟国として参加。準加盟国のイランとモンゴルの首脳も出席した。首脳らはエネルギー・農業分野での協力拡大のほか、貿易・投資の環境改善を表明した。

 中国の習国家主席は「他国の安全保障を犠牲にして自らの絶対的な安全保障を追求する行為に反対する」と発言。「利己的で近視眼的、閉鎖的な政策を拒否し、世界貿易機関(WTO)ルールと多国間貿易システムを支持し、開かれた世界経済を築く必要がある」と述べた。

 結束を印象付けたSCO首脳会議は、米国と他6カ国の亀裂が深まったG7サミットとは対照的だ。トランプ米大統領は9日、米代表団に首脳宣言を承認しないよう指示するとともに、カナダのトルドー首相を批判し、貿易問題をめぐる対立が激化した。

 中国国営メディアは、足並みが乱れたG7と秩序あるSCOの写真を並べ、両会議を対比した。中国共産党の機関紙、人民日報は「G7対SCO、同日行われた2つの会議」という見出しで、両会議の写真をツイッターに並べて投稿した。(ブルームバーグ Dandan Li in Qingdao、Sarah McGregor)