(動画)金正恩氏、ギリギリまでサプライズ 前夜に突然外出、観光客あおる演出も (1/2ページ)

マーライオン近くのジュビリー・ブリッジを歩く北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長=11日午後、シンガポール(松本健吾撮影)
マーライオン近くのジュビリー・ブリッジを歩く北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長=11日午後、シンガポール(松本健吾撮影)【拡大】

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 【シンガポール=吉村英輝、ソウル=名村隆寛】シンガポール入りしたトランプ米大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は11日、翌日の米朝首脳会談に向け、現地で最終準備を進めた。日中は滞在先のホテルから外に出なかった正恩氏は、夜になっての突然の外出で周囲を驚かせた。両首脳によるサプライズは、ギリギリまで続きそうだ。

 11日午後8時半過ぎ、シンガポールの代表的な観光スポット、マリーナベイ・サンズの入り口で、係員らが慌ただしく客を退場させ始めた。日本人観光客の女性は、「誰が来るの」と興奮した様子。警備員は「たった今、連絡が来た」と整理に当たった。

 正恩氏は約1時間後に到着。シンガポール入り以来、正恩氏の一挙手一投足を撮影してきた北朝鮮のカメラマンは観光客らに向けて、自身も手を下から上に振り、より大きい歓声を求める「演出」も施した。

 約20分後に正恩氏が会場を後にすると、間もなくこの数日間、現地で活動中の「そっくりさん」が登場。握手や写真撮影に応じ、本物の後を引き取っていた。

 トランプ氏は11日、シンガポールのリー・シェンロン首相と、ステーキや伊勢エビのスープの昼食を交えて会談。「非常に良い結果が出ると思う」と述べ、翌日の交渉に自信を示した。

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