経産省、石油産業の競争力強化提言 研究会報告書案「国際水準にギアチェンジを」

 経済産業省の有識者研究会は12日、石油産業の競争力強化に向けた報告書案をまとめた。人口減などで、国内の石油需要の減少が見込まれる中、石油精製の基盤を維持しつつも、石油元売り会社は「あらゆる側面で国際水準にギアチェンジすることが求められている」と提言。また、日本の石油産業は、海外展開や輸出に耐えうるコスト競争力の実現が「最優先課題」とした。

 報告書案では、主に国内で事業を営んできた元売り会社は、市場縮小などを背景に「海外の製油所を相手としたグローバル市場での競争に迫られる」と言及。国際水準の産業への変換が目指すべき方向性とした。

 また、元売り会社も海外展開や輸出の必要性が高まっていくとして、輸入品に負けないコスト競争力に加え、海外市場でもコスト競争力を確保することが必要だと指摘。コスト競争力に優れたアジアの製油所を指標としたり、人工知能(AI)やビッグデータを活用して製油所の競争力を高める方策などにも触れた。

 元売り会社が非中核事業の売却や新規事業の拡大を図るときに、政府系ファンドの参画が「資本の壁」を越えた連携の後押しにつながる可能性があるとした。