中国、長距離運転手ら大規模スト 内陸都市で労働者が連帯、異例の同時多発

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 複数の消息筋によると、中国内陸の物流拠点のある多数の都市で、今月8日から長距離トラックの運転手らが貨物輸送を拒む大規模なストライキに入った。ストは10日まで広がったもようで、開始から10日程度の継続も呼びかけられている。

 発生が伝えられたのは、四川省、重慶市、湖北省、江蘇省、山東省、安徽省など。中国では労働者や農民の争議がこれまでも頻発しているが、地域の枠を超えて同一業種の労働者が連帯した同時多発ストは異例だ。

 SNS上で公開された書き込みや現場の動画では、長距離運転手がトラックに「われわれも食わねばならない」といった生活苦や当局批判を訴える横断幕を掲げて車両デモを実施。スト破りをした運転手と口論する様子がみられる。一部では地元当局との摩擦も起きたようだ。

 複数の動画では「トラック運転手連盟」との組織名が確認できる。実態は不明だが、中国共産党の傘下労働組織にこうした組織はこれまでなかった。

 中国の公式メディアは12日昼現在、一連のストに関する情報を報じていない。

 ストの理由について、参加した運転手らは、(1)燃料価格の高騰(2)物流基地での入構料徴収(3)高速道路や橋で公式、非公式に行われる通行料徴収-により利幅が減少し、赤字運行を強いられるケースも増えたとして、状況改善を要求している。過積載など違反摘発を口実にした警察などの横暴にも抗議している。

 中国のトラック運転手は約3000万人とされる。週明け後のスト状況は不明だが、長期化すれば生鮮食料品の価格高騰など影響が広がりそうだ。