海のドローン 習氏お墨付き 新興企業の雲洲智能 資本調達に強み (1/3ページ)

 中国にとって5カ所目の南極基地を建設するという任務を始める前に、極地観測船「雪竜号」は氷に覆われたロス海で安全に停泊できる場所を見つける必要があった。海底を探るために使われたのが、スタートアップ企業の雲洲智能(オーシャンアルファ)が開発した極寒の海に耐え得る無人艇だ。

雲洲智能のオフィスで働く男性=広東省珠海市(ブルームバーグ)

雲洲智能のオフィスで働く男性=広東省珠海市(ブルームバーグ)

 雲洲智能を率いる張雲飛氏にとって、政府との新たな契約となる。同社はチベットの湖や河川汚染の調査など当局から相次ぎ受注。一度も黒字となったことはないが、その企業価値は売上高の約40倍の7億8000万ドル(約860億3400万円)相当と評価される可能性がある。

 マカオに近い広東省の都市、珠海のオフィスでのインタビューで、張氏は「中国の伝統を見れば、欧米ほど海は身近ではない。だが今は身近になりつつある」と述べた。「海と人間の関係を変えたい」のだという。

 競争の激しい消費者向けドローン市場をリードするのは、深センに本社を置くDJIだ。空を飛ぶ小型無人機への需要に加え、中国では海のドローンも求められている。南シナ海の深海探査のためだ。こうした分野専門で世界でも数少ない企業の1社が雲洲智能だ。

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