歴史的会談 市場は冷淡 米朝首脳「シンガポール共同声明」署名 (1/2ページ)

米朝両首脳が署名した合意文書を記者団に披露するトランプ大統領(右)と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長=12日、シンガポール・セントーサ島(AP)
米朝両首脳が署名した合意文書を記者団に披露するトランプ大統領(右)と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長=12日、シンガポール・セントーサ島(AP)【拡大】

 トランプ米大統領と金正恩朝鮮労働党委員長は12日、シンガポール南部セントーサ島のカペラホテルで会談した。米朝首脳会談は史上初めてで、両首脳は会談後「シンガポール共同声明」に署名した。数十年間にわたる敵対的関係と相互不信に終止符を打つことを目的とした歴史的な首脳会談は文書合意で締めくくられた。

 具体的措置触れず

 共同声明では北朝鮮が「朝鮮半島の完全な非核化」と「恒久的かつ安定した平和」に取り組むとした。ただ、目標を達成するための具体的な措置には触れず、「完全非核化」の定義も示していない。

 一方、トランプ大統領は金委員長に北朝鮮に体制保証を与えることを約束したが、具体的な内容には触れなかった。米政府が求める「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」の文言は明記されなかった。また、朝鮮戦争で捕虜となった米兵の帰還や、戦没米兵の遺骨収集で協力することを確認した。北朝鮮に対する制裁は継続する。トランプ氏は日本人拉致問題を会談で提起したと明らかにしたが、共同声明には盛り込まれなかった。

 署名式に臨んだトランプ大統領は、「(金委員長と)特別な絆を築くことができた。2人ともこの文書に署名できて非常に光栄に思う」と発言。一方、金委員長は「世界は大きな変化を目にするだろう」と述べた。

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