ハイテクの金融参入を警戒 FRB、業界混乱の可能性を精査

クオールズFRB副議長(銀行監督担当)はハイテク企業による金融サービス提供を懸念する(ブルームバーグ)
クオールズFRB副議長(銀行監督担当)はハイテク企業による金融サービス提供を懸念する(ブルームバーグ)【拡大】

 米アマゾン・コムや他の大手ハイテク企業が金融の世界への参入を狙っていることに米銀は警戒姿勢を崩していない。米連邦準備制度理事会(FRB)もしかりだ。

 クオールズFRB副議長(銀行監督担当)は、こうした動きが金融業界を混乱させる可能性を精査しており、ハイテク企業が規制当局の監視を受けずに金融サービスをいかに提供し得るかについて懸念を示している。クオールズ副議長と個人的に話した関係者が語った。ただ、副議長はまだ何ら介入にも動いてはいない。

 FRBがこの論争に加わるとすれば、伝統的な銀行からは歓迎され得るだろう。こうした銀行は、アマゾンなどを規制面での制約が少ない潜在的な競争相手とみている。アマゾンが最近、当座預金口座と類似した商品の提供に関心を示すなど、これら企業は銀行のビジネスに一段と入り込みつつある。

 関係者らが語ったところによると、クオールズ副議長による精査はまだ初期段階で、金融危機後に導入された規制の見直しなど他の案件が優先され後回しになっている。ただ、他の一部のトランプ政権の規制当局者に比べると、より慎重な姿勢を表している。米通貨監督庁(OCC)のノレイカ長官代行は昨年、商業に携わる企業が銀行業に進出することへの規制を見直すべきだと呼び掛けた。

 FRBの報道官はコメントを控えた。アマゾンの広報担当者にコメントを求めたが、返答はない。(ブルームバーグ Elizabeth Dexheimer、Jesse Hamilton)