ECB幹部にもっと女性を クーレ理事、ユーロ圏各国に促す

5月25日、ストックホルムで開かれたスウェーデン中銀の創設350周年を記念する会議に出席したECBのクーレ理事(中央)=ブルームバーグ
5月25日、ストックホルムで開かれたスウェーデン中銀の創設350周年を記念する会議に出席したECBのクーレ理事(中央)=ブルームバーグ【拡大】

 欧州中央銀行(ECB)のクーレ理事は、ユーロ圏各国の政府首脳に対し、今後のECB総裁や理事、各国中銀総裁の人事について多様性を重視し、女性の起用を増やすよう呼び掛けている。

 クーレ理事は5月下旬に開催されたスウェーデン中銀の創設350周年を記念するストックホルムでの会議で講演し、「われわれのスタッフにおいて、性別に限らずダイバーシティー(多様性)を育むことにコミットしている」と表明した。さらに、ECBの「理事会と政策委員会にもっと女性を指名するより断固たる行動を欧州首脳」に求めた。

 クーレ理事は「ユーロ圏では今、政策委のメンバーのうち女性は2人しかいない」とも指摘した。女性のECB理事は現在1人。またユーロ圏19カ国で女性が中銀トップなのはキプロスのみ。金融政策を決める政策委は、理事と各国中銀総裁から成る。

 ECBではドラギ総裁の任期が約1年半後に終了するなど、何人かの政策委メンバーの任期切れが近づいており、人材の多様化を図る好機とみられている。(ブルームバーグ Alessandro Speciale、Zoe Schneeweiss)