テスラ、9%3000人を削減 累計赤字54億ドル、「モデル3」で誤算 (1/2ページ)

米テスラ初の量産車「モデル3」(ブルームバーグ)
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 米電気自動車(EV)大手テスラは12日、従業員の約9%に当たる3000人余りの人員削減を実施すると発表した。マスク最高経営責任者(CEO)は身の丈以上の野心を抱いていたが、いよいよ再考せざるを得なくなった形だ。

 マスク氏は同日、リストラの必要性を従業員に説明する社内メールを公表。この中で「テスラは設立から約15年で年間の黒字を確保したことが一度もなく、利益がわれわれを奮い立たせるのではない。われわれを突き動かすのは世界を持続可能かつクリーンなエネルギーへの移行を加速させるという使命だ。だが、そのミッションも持続的に黒字を確保することができるということを最終的に示さなければ達成することは決してできない。それはテスラのこれまでの歴史をめぐる妥当かつ公平な批判だ」と指摘した。

 アナリストらはテスラが極めて重要な局面に差し掛かっていると指摘していたが、今回の発表はこの見方を裏付けた。テスラがいかに早く「モデル3」で初のEV量産に成功するかの判断を誤った結果、マスク氏はここ数年猛スピードで続けてきた採用活動から距離を置き、ブレーキを踏むことになった。

 テスラ設立後15年の歴史で最大規模となる今回の人員削減は、マスク氏がさらされている赤字解消圧力の強さを浮き彫りにしている。これまでのところ、テスラの赤字は累計で約54億ドル(約5972億円)に達しており、最も楽観的な見方を示す向きでもここで赤字が止まるとは考えていない。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想によれば、今後の4四半期で赤字がさらに13億ドル生じる可能性がある。

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