米国務長官とカナダ外相、G7サミットのぎくしゃく修復できた? NAFTA再交渉など電話協議

G7サミットで議論するカナダのトルドー首相(右から2人目)やトランプ米大統領(中央奥)ら=8日、カナダ・シャルルボワ(ロイター)
G7サミットで議論するカナダのトルドー首相(右から2人目)やトランプ米大統領(中央奥)ら=8日、カナダ・シャルルボワ(ロイター)【拡大】

 【ワシントン=加納宏幸】ポンペオ米国務長官は16日、カナダのフリーランド外相と電話会談し、北朝鮮の「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」をともに目指すことを改めて確認するとともに、ベネズエラ情勢をめぐる協力のあり方を協議した。北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の協議を継続する重要性についても意見交換した。米国務省が発表した。

 カナダのトルドー首相は8、9両日にカナダで開かれた先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)終了後の記者会見で、米国による鉄鋼・アルミニウムの輸入制限を「侮辱的」と批判した。これに対し、トランプ氏が強く反発し、サミットの首脳宣言を承認していないと主張したことで両国関係が緊張していた。

 サミット後、初めての電話会談で国際問題に関する米国とカナダの連携強化を図ったとみられる。