人工ダイヤで若年層狙う デビアス、180度方針転換で販売参入 (1/2ページ)

 ダイヤモンド産出で世界最大手デビアスが、人工ダイヤの販売計画を発表した。人工品は販売しないという従来の方針を180度転換した。ライバルよりも安価に供給することで若年層などを取り込みたい考えだ。

 デビアスは年内に米国で人工ダイヤの新ブランド「ライトボックス・ジュエリー」を立ち上げる。価格は1カラット=800ドル(約8万8000円)程度。同ブランドのターゲット層は、高価な宝石の購入に抵抗のある若い世代だ。同社は今回の方針転換により、ダイヤ市場が「婚約指輪など高級な指輪に使用される天然ダイヤ」と「ミレニアル世代向けのファッション用の人工ダイヤ」に二分されるとみている。

 同社は人工ダイヤについて「当社の研究所で全く同じものを大量生産できる」と説明している。デビアスの製造するダイヤは「キュービックジルコニア」などの模造ダイヤとは異なり、天然ダイヤと同じ物理特性と化学組成を持つ。同社の製造技術はかなり進歩しており、人工品と天然品を区別するには専門家が識別機器を使用しなければならないほどだ。

 デビアスのクリーバー最高経営責任者(CEO)は「人工ダイヤ販売への参入により、既存メーカーを混乱させる意図はない」としており、「独立した小規模で収益性の高い事業を作り上げたい」と表明している。また、同氏は天然ダイヤに対して行う格付けを人工ダイヤに対しては行わないと明らかにしている。この方針は、透明度や色などの評価基準で人工品に格付けを行ってきた既存の人工ダイヤ販売企業とは対照的だ。

続きを読む