東京商品取引所で27日夕から28日早朝まで行われた夜間取引で、中東原油の先物が値上がりして指標価格は1キロリットル当たり一時5万610円を付け、約1カ月ぶりに5万円の大台に上昇した。
石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどが原油生産量を増やすことで合意したものの、商社や石油関連業者らが取引する先物市場では懐疑的な見方が根強いのが要因。
トランプ米政権の制裁発動を背景にイランの原油輸出量が激減しそうなためだ。米景気拡大に伴うエネルギー需要増加も見込まれ、原油価格の上昇観測を強めている。
東商取で値上がりした先物は中心限月と呼ばれ、指標となっている。