金融庁長官に遠藤氏昇格 監督局長に栗田氏 森氏は3年で退任へ

遠藤俊英監督局長
遠藤俊英監督局長【拡大】

 麻生太郎金融相は10日、金融庁の森信親長官(61)の後任に遠藤俊英監督局長(59)を昇格させる人事を発表した。遠藤氏の後任には監督局の栗田照久参事官(54)が就く。いずれも17日付。金融行政の改革を手掛けた森氏は退任。長官就任から3年で交代する。

 遠藤氏は、検査局長や監督局長を歴任。財務省や金融庁内部だけでなく、金融業界からの信任も厚く、次期長官の待望論が出ていた。

 森氏は2015年7月に長官就任。麻生財務相や菅義偉官房長官などからの信任が厚かった。金融庁で3年間長官を務めたのは五味広文氏、畑中龍太郎氏に続いて3人目。

 森氏は、人口減少が進む中、地方金融機関の経営に対し改革を求めた。金融商品の手数料開示など顧客本位の業務運営も強調した。

 遠藤氏は、森氏が進めてきた金融行政を支えてきたこともあり、このまま継承する見通し。

 今回の人事に併せて、金融庁は組織再編を実施。検査局を廃止し監督局に統合。現行の総務企画局は、企画市場局に衣替えする。総合政策局を新設し、金融行政全体の司令塔となる官房機能を強化する。

 新設する企画市場局長には三井秀範検査局長(59)、総合政策局長に佐々木清隆総括審議官(57)が、それぞれ就く。総括審議官に中島淳一総務企画局審議官(55)を起用する。

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【プロフィル】遠藤俊英氏

 えんどう・としひで 東大卒。1982年大蔵省(現財務省)。金融庁検査局長を経て2015年7月から監督局長。山梨県出身。