元米アップル社員を逮捕 企業秘密盗んだ疑い 中国に戻る直前

 米アップルで働いていたエンジニアが中国のスタートアップ企業のために自動運転車に関する企業秘密を盗んだ容疑で7日逮捕された。サンノゼ国際空港で中国行きの便に乗るため保安検査場を通過した後の逮捕劇だった。

 カリフォルニア州サンノゼにある連邦地裁に9日に提出された訴状によれば、シアオラン・チャン被告は中国広東省広州に本社を置く自動車メーカー、小鵬汽車に転職するためアップル退社の準備をしていた際に機密情報を含むファイルをダウンロードしたと米検察当局は指摘した。

 アップルの自動運転車開発チームでハードウエアエンジニアだったチャン被告は、中国に戻り小鵬汽車に転職すると会社側に4月に通知。アップルは同被告のネットワーク作業やオフィス訪問が退社前に増えたことから、疑念を強めた。チャン被告はアップルの自動運転技術のファイルを妻のノート型パソコンにダウンロードしてアクセスし続けられるようにしたことを連邦捜査局(FBI)に認めたという。

 アップル広報担当のトム・ノイマイヤー氏は電子メールで、この件に関して当局に協力しているとし、チャン被告やその他の個人に確実に責任を負わせるため全力を尽くすと説明した。

 同被告の弁護を担当するタマラ・クレペット氏に電話取材を試みたが、現時点で返答はない。(ブルームバーグ Joel Rosenblatt、Mark Gurman)