菅義偉(すがよしひで)官房長官は13日午前の記者会見で、欧州連合(EU)のユンケル欧州委員長らが17~18日の日程で来日し、17日に日本とEUの経済連携協定(EPA)署名式を行うと発表した。菅氏は「人口約6億人、世界のGDP(国内総生産)の約3割を占める巨大な経済圏を作り、アベノミクスの新しいエンジンとなるもの」と述べ、EPAの意義を強調した。
足元では米中の通商摩擦が激化しており、菅氏は会見で「世界で保護主義的な動きが広がるなか、自由貿易の旗手として、自由貿易体制を力強く前進させるために日EUで協力していく」と述べた。
署名式は当初、安倍晋三首相が西日本豪雨対応で取りやめた11~18日のベルギーなどへの訪問の際に行われる予定だった。