西日本豪雨 農林水産関係の被害額530億円に拡大

豪雨による川の堤防決壊で浸水した倉敷市立真備中(画面右側中央)=8日、岡山県倉敷市真備町地区(共同通信社ヘリから)
豪雨による川の堤防決壊で浸水した倉敷市立真備中(画面右側中央)=8日、岡山県倉敷市真備町地区(共同通信社ヘリから)【拡大】

  • 広島市安芸区で続く行方不明者の捜索=17日午前9時23分

 斎藤健農林水産相は17日、西日本豪雨による農林水産関係の被害額が16日時点の集計で約530億円に拡大したことを明らかにした。被害額はこれからも積み上がる可能性がある。

 農林水産省は16日付で、共済金の早期支払い、災害関連融資の5年間の無利子化、農業用ハウス・機械の補助など総合的な支援対策を打ち出している。斎藤農相は「1日も早く経営再建に取り組んでいただける環境作りが大事だ」と述べ、支援対策の周知に努める考えを示した。

 斎藤農相は同日から2日間の日程で岡山県と広島県、愛媛県の被災地を訪問することも明らかにした。農業用ハウスやため池のほか、桃やミカンの栽培地の被害状況を確認する。