【ビジネス解読】韓国鉄鋼、譲歩があだ アメリカの輸入制限適用除外でも一人負け!? (2/3ページ)

  • 鉄のロール=6月、米テキサス州ベイタウン(AP)

 それでも、米国内の鉄鋼需要は堅調で、「ユーザーは輸入鉄鋼を使わざるを得ない」(業界関係者)との見方は強い。

 実際、米国内では鉄鋼価格が急上昇しているにもかかわらず、欧州やロシアなど海外の鉄鋼メーカーは対米輸出を増やしている。そんな中で、割を食っているのが韓国の鉄鋼メーカーというのだ。

 韓国経済新聞によると、韓国貿易協会国際貿易研究院は6月下旬、鉄鋼の一部品目で対米輸出が急減していると明らかにした。足かせとなっているのは、米韓自由貿易協定(FTA)再交渉で、韓国がのまされた対米鉄鋼輸出のクォータ(割当量)だ。

 韓国産業通商資源省は3月26日、米国とのFTA再交渉が大筋合意したと発表した。

 米国側が韓国製自動車の一部車種の関税撤廃時期を、従来の2021年から41年に先送りし、米国の安全基準に基づいて製造された自動車をそのまま韓国に輸出・販売できる台数は現行の1社当たり2万5000台から5万台へ増やすとした。鉄鋼分野では、韓国から米国への輸出量の上限を15~17年の平均輸出量の70%としており、同時に発表した米国による追加関税の適用除外と引き換えにした形だ。

 米韓FTAの再交渉は依然署名には至っていないが、韓国の鉄鋼メーカーは輸出を増やしにくくなっているという。

厚い利幅の製品の輸出、逃す結果に