アップル、米企業初の時価総額1兆ドル  (1/2ページ)

アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)X」=7月31日、米ニューヨーク(共同)
アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)X」=7月31日、米ニューヨーク(共同)【拡大】

 米アップルの株式時価総額が2日、米上場企業で初めて1兆ドル(約111兆円)を超えた。スマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の歴史的ヒットが、企業価値を大台に押し上げた。

 米調査会社ファクトセットによると、2日終値の時価総額は1兆16億ドル。日本企業最大のトヨタ自動車(約23兆8千億円)の5倍弱、同業のソニー(約7兆8千億円)の14倍超に相当する。2日のアップルの株価は前日比5・89ドル高の207・39ドルだった。

 アップルは7月末に発表した4~6月期決算で6四半期連続の増収増益を確保。アイフォーンの高級機種「Ⅹ」が好調だったほか、アプリ販売などサービス部門の売り上げが大幅に増え、投資家から好感された。

 アップルは故スティーブ・ジョブズ氏らが1976年に米カリフォルニア州で創業。パソコン「マッキントッシュ(マック)」が人気となった。業績は一時低迷したが、ジョブズ氏の復帰後、携帯プレーヤー「iPod(アイポッド)」で復活。アイフォーンでIT業界をけん引している。

 ただ、アップルは多くの製品の組み立てを中国の工場に委託しており、当面は米中貿易摩擦の動向が不安要因だ。

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