「中国社債はねずみ講のよう」世界3位に急拡大した市場、牽引役は債務 (1/2ページ)

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 中国本土で今年最悪の社債デフォルト(債務不履行)があった。炭鉱会社の永泰能源は与信ブームに乗り借金を重ねたが、当局の政策がレバレッジ解消に転じたことが響いている。

 7月に入り永泰能源は人民元建て債に関連する支払いができず、総計114億元(約186億円)が不履行となった。7月5日までにまず15億元規模の社債で不履行を起こし、それをきっかけに別の社債13本、計99億元相当がデフォルト状態に陥った。5年足らずの間に有利子負債が4倍の722億元に膨らんでいた同社は、2018年最大の本土社債不履行という汚名を着ることになった。

 永泰能源の情報開示担当者が匿名を条件に述べたところ、中国での資金調達環境の変化が同社に極めて大きな影響を与えたという。

 経済の国有銀行依存を軽減しようとした政府が資金集めで企業に社債発行を促し、中国本土の債券市場は約12兆ドル(約1340兆円)と世界3位の規模に急拡大。しかし、社債の買い手側は信用調査の経験に乏しく、中国の格付け各社も借り手の差別化といった意識に欠け、中国が14年にデフォルトを容認し始めるまで、デューデリジェンス(資産査定)はほとんど行われなかった。

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