4億円超の累積赤字をめぐって祭りの名物「総踊り」が中止され、市と有力踊り手団体が激しく対立。混乱を極めた徳島の夏の風物詩「阿波おどり」は15日、幕を閉じた。だが、桟敷席のチケット売り上げは伸び悩み、今年も赤字になる可能性が出てきた。人出は昨年より15万人減少した。
今年は総踊りを中止した影響もあって、有料演舞場などの前売りチケット販売率は7日時点で50.63%と昨年同時点(60%)を9ポイント下回った。本番に突入した12日以降も観光客の出足は鈍く、チケット販売率は確実に減少する見込み。
昨年、総踊りが実施された南内町演舞場の初日(12日)のチケット販売率は1部(午後6~8時)、2部(同8時半~10時半)とも100%だったが、今年は1部から空席がみられ、2部はさらに空席が目立った。13~15日も4カ所の各演舞場で空席が目立った。昨年の有料演舞場のみのチケット販売率は4日間通しで84.4%だった。