中国のロボット産業 年率30%成長続く

「2018世界ロボット大会」の博覧会でロボットと触れ合う子供(中国新聞社)
「2018世界ロボット大会」の博覧会でロボットと触れ合う子供(中国新聞社)【拡大】

  • 「2018世界ロボット大会」の博覧会で展示されたロボット手術システム。博覧会には国内外から160社以上が参加した。フォーラムには中、露、米、独、日、韓などから300人以上の専門家が集まった(中国新聞社)

 中国の苗●(う)・工業情報相はこのほど、同国のロボット産業はここ5年に年平均30%増のペースで成長し、2017年は市場規模が70億ドル(約7735億円)近くになったことを明らかにした。同年、工業用ロボットの生産量は13万台を超えたという。先ごろ北京市で開催された「2018世界ロボット大会」の開幕式で述べた。

 苗氏は、「製造強国」戦略の構築に向けて、ロボット産業の技術進歩と産業発展を強力に推進していく考えを表明。一方では、市場が資源配分において決定的な役割を果たし、核心技術の研究開発や産業チェーンの構築、応用領域の開拓などで積極的な取り組みを行うことに期待を示した。苗氏は同時に、こうした核心技術での突破、さらには法体系の改善などが課題になるとして、より進んだ供給側改革や良好な発展環境の整備、イノベーション能力の向上、人材教育の強化などにより質の高い発展を実現していくことに言及した。

 国際ロボット連盟(IFR)によると17年、全世界のロボット産業規模は250億ドルを超え、18年は300億ドルに達することが見込まれている。

 苗氏は「中国には世界最大のロボット市場があり、各国企業がわれわれと発展チャンスをともにすることを歓迎している」と述べた。(中国新聞社)

●=土へんに于