超富裕層の跡継ぎ囲い込め UBSのミレニアル向け「金持ち塾」 (1/2ページ)

 富裕層一族の跡継ぎ52人が6月、フォーシーズンズホテルに集まった。しゃれた飲み物をすすりながら金持ちらしい話題で盛り上がる。お金、金持ちの社会的責任、ハイテク、フォーミュラ・ワン。昼食時には冷えたロゼが振る舞われる。テイスティングをするのは米ロックミュージシャンのジョン・ボンジョビ氏と息子のジェシー氏。

 平均年齢27歳

 「金持ち塾」へようこそ。

 ウォール街に近いそこで開かれたのはスイスの金融大手UBSが主催する毎年恒例の「ヤング・サクセサー・プログラム(YSP、若き跡継ぎのためのプログラム)」。生まれながらの金持ちのための3日間のワークショップだ。講義と自己実現訓練で構成されるこのイベントの目的は、次世代の超富裕層の心にUBSのブランドを刻み込むことにある。つまり、将来有望な顧客を若いうちに囲い込もうというわけだ。

 YSPや他のプライベートバンク主催の次世代プログラムの参加者の平均年齢は27歳。いつの日か世界で最も重要な顧客になる若者たちだ。極端に豊かな金持ちの時代である今、超々富裕層をめぐるウェルスマネジャーらの競争はかつてないほど熾烈(しれつ)だ。富の世代間移転が近づいている今、銀行は既存顧客についても未来の顧客についても確実に自分のものになると考えることはできない。

 こうしたイベントは若い金持ちに互いに知り合う機会を与える。同時に、プライベートバンクが、提供できる幅広いサービスを売り込む場でもある。運用や投資アドバイスのサービスがほぼ商品化している今、これは非常に重要だ。

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