トルコ産鉄鋼の魅力増大 米市場から締め出されても需要旺盛 (2/2ページ)

 トルコの鉄鋼輸出は今年に入って大きく伸びている。鉄鋼生産世界6位の同国の今年1~7月の輸出額は84億ドル(約9300億円)と、前年同期比27%増加した。通年でも昨年の115億ドルを優に上回る見通しだ。

 トルコ産鉄鋼の昨年の輸出先1位は米国で、2、3位はイスラエルとイタリアだった。しかし米鉄鋼関税が響き、今年1~5月の対米輸出額は約50万トンと、昨年の半分未満に減少。イタリアとスペインへの輸出が増えた。

 トルコの最近の混乱は同国の鉄鋼メーカーへの追い風となっている。トルコ・リラ相場は年初の3分の1近くまで下落し、トルコ産鉄鋼価格は大幅に割安となった。

 ローゼンフェルド氏は、「欧州にはセーフガード措置があるため輸入急増を十分阻止できる見込みだが、輸入枠内でトルコやインド、中国、ロシアなどさまざまな国が争い得る」とした上で、「現在の為替相場の追い風により、価格競争力が増すトルコがシェアを拡大できそうだ」と述べた。(ブルームバーグ Thomas Biesheuvel)