【経済インサイド】五輪はPRのチャンス 農林水産物・食品の「輸出1兆円」射程圏に (3/3ページ)

「“日本の食品”輸出EXPO(エキスポ)」に設けられた海外向け日本酒通販サイト「SAKENETWORK」のブースでは、地酒が振る舞われた=平成29年10月、千葉市の幕張メッセ
「“日本の食品”輸出EXPO(エキスポ)」に設けられた海外向け日本酒通販サイト「SAKENETWORK」のブースでは、地酒が振る舞われた=平成29年10月、千葉市の幕張メッセ【拡大】

  • 「“日本の食品”輸出EXPO」で、「近大マグロ」などの商品を売り込む豊田通商のブース=平成29年10月、千葉市の幕張メッセ
  • 米国の韓国系スーパーでの宮城県産ホヤのプロモーション。試食も好評だった=2月10日、米カリフォルニア州ラ・パルマ(宮城県提供)
  • 農林水産省
  • 和食文化を世界へ発信する新プロジェクトも始動した

 トップセールスにも余念がない。斎藤農水相は8月、日本の農林水産物・食品の輸出先第1位の香港で売り込みをしてきた。さらに農水省は「和食のプロ」も動員し、海外の料理人が日本の老舗料亭で実務研修を受けられる制度を支援。日本の外食産業が海外展開をする際のパートナー候補として養成するという。

 東京五輪の開幕まであと2年を切った。1兆円の目標を突破できれば当然、1.5兆円、2兆円とその先を目指すことになるだろう。食の輸出拡大に向けて、農水省の取り組みはさらにパワーアップしそうだ。(米沢文)