東京株7日ぶり反発、66円高 割安感から買い戻し

 週明け10日の東京株式市場は、米国の貿易摩擦問題への懸念から方向感を欠く値動きが続いたが、午後に入って、割安な銘柄の買い戻しが優勢となり、日経平均株価は7営業日ぶりに反発した。

 終値は前週末比66円03銭高の2万2373円09銭。東証株価指数(TOPIX)は3.30ポイント高の1687.61。出来高は約11億1600万株。

 トランプ米大統領が日本や中国に対して、保護主義的な姿勢を強めていることを警戒した売りが先行し、朝方は値下がりに転じる場面もあった。

 その後は、米連邦準備制度理事会(FRB)が9月にも追加利上げに踏み切るとの観測を背景に円相場が円安ドル高で推移したことが買い材料となった。

 日米金利差の拡大を見込んで、資金運用の改善が期待される銀行、保険株も買われた。

 北海道で発生した地震の影響による停電や交通網の混乱は解消に向かうとの安心感も広がり、相場を下支えした。