大幅続伸、終値291円60銭高 東京株 米朝接近で円安好感

 11日の東京株式市場の日経平均株価は大幅に続伸した。終値は前日比291円60銭高の2万2664円69銭で、1週間ぶりの高値をつけた。首脳会談を再び開く調整に入った米国と北朝鮮の接近で投資家の積極姿勢が強まり、円安ドル高が進行。業績拡大期待から、製造業の銘柄が幅広く買われた。

 東証株価指数(TOPIX)は11.30ポイント高の1698.91。出来高は約13億4400万株。

 外国為替市場で相対的に安全な資産とされる円売りが進み、株式市場では前週の下げで割安感の出ていた電機株や自動車株への買い注文が目立った。貿易摩擦への懸念を背景に売られ続けていたトヨタ自動車株は9営業日ぶりに反発した。

 平均株価は2万2000円台中心の一進一退が4カ月以上続く。ただ大手証券関係者は、日米など主要国の首脳会談や金融政策を決める会合が今後相次ぐことを挙げ「9月後半には上下どちらかに振れる可能性がある」と予想していた。