東証、一時2万3千円回復 米株高、新興国不安和らぐ

 14日午前の東京株式市場は、米中貿易摩擦の激化や新興国通貨への不安が和らいだことを受けて買いが強まり、日経平均株価(225種)は続伸した。一時2万3000円台を回復し、2月以来、約7カ月半ぶりの高値をつけた。

 午前9時15分現在は前日終値比170円77銭高の2万2992円09銭。東証株価指数(TOPIX)は12・11ポイント高の1722・13。

 貿易問題をめぐる米中協議の再開への期待が広がり、市場の不安心理がひとまず後退した。トルコ中央銀行が利上げを決定したことで、新興国の通貨安による市場の混乱が回避されるとの見方が広がった。

 外国為替市場で円相場が一時1ドル=112円台に値下がりしたことも安心材料となり、輸出関連銘柄を中心に買いが入った。