ビットコイン、新旧ユーザー対立 (1/3ページ)

ビットコインのイメージ。相場低迷によりユーザー間の対立が顕在化している(ブルームバーグ)
ビットコインのイメージ。相場低迷によりユーザー間の対立が顕在化している(ブルームバーグ)【拡大】

 サトシ・ナカモト氏はとっくにいなくなってしまったかもしれないが、彼の初期のフォロワーたちは、素性を明かさないまま活動を続けている。仮想通貨の価格が高騰していた過去数年は、以前から仮想通貨で富を得ていたものと、新たに加わった者たちの間に摩擦が起こることは少なかった。

 しかし2018年、仮想通貨相場の低迷が続き、1000億ドル(約11兆1350億円)以上の資産が消し飛ぶと、この通貨を安定させる方法をめぐって半ばパニック状態で議論が巻き起こった。さながら小説「グレート・ギャツビー」の世界のような、社会階級間の戦いである。

 ドメイン所有権問う

 現在の論点の一つは「Bitcoin.org」の所有権である。10年前にこのドメインを登録したナカモト氏は、仮想通貨コミュニティーの初期の参加者数人にその管理を委ねた。このサイトは今も存在し、ビットコインに関する説明や初心者向けの教育コンテンツを提供する場になっている。中心的な管理人は古参ユーザーの通称コブラ氏で、別のユーザーである通称ゼイモス氏がサポートしている。

 プログラマー向けプラットフォーム「ギットハブ」には最近、コブラ氏の排除を求めるコメントが投稿され、100件以上の返信を集めた。投稿者らは、コブラ氏の見解や、それがビットコインに与える影響について懸念を表明している。ブロックチェーン(分散型台帳)技術を専門とするコンサルタントのニコラス・モロス氏は「一個人ではなく複数の当事者の間で責任を共有した方が賢明かもしれない」と指摘した。

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