貿易交渉、重要局面に 27日に日米首脳会談

ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表(AP)
ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表(AP)【拡大】

 米ニューヨークで開かれる日米首脳会談で、日米の貿易交渉は重要局面を迎える。首脳会談に先立つ現地時間24日の閣僚級の貿易協議では、茂木敏充経済再生担当相と米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表が貿易や投資の拡大を共通の目標に、今後の日米関係の在り方を話し合う。

 また日米に欧州連合(EU)を加えた貿易担当相会合も25日午後に開かれる。中国が外資規制を通じて進出企業に技術移転を強要する不適切な慣行を続け、産業への巨額補助金が鉄鋼などの過剰生産につながっていると問題視。世界貿易機関(WTO)に新しいルールを設けるための提案を共同で発表する予定だ。

 日本やEUは米中による「貿易戦争」に歯止めをかけ、米国をWTO中心の多国間枠組みにつなぎとめたい考え。首脳会談でもWTO改革が議論になる可能性がある。