探査機はやぶさ2の小型ロボットが小惑星に着地、史上初の移動に成功

探査機はやぶさ2の小型ロボットが小惑星リュウグウ(下)の地表をジャンプしながら撮影した写真。上の白い部分は太陽光(JAXA提供)
探査機はやぶさ2の小型ロボットが小惑星リュウグウ(下)の地表をジャンプしながら撮影した写真。上の白い部分は太陽光(JAXA提供)【拡大】

  • 小型ロボット「ミネルバ2-1」が22日午前、小惑星「リュウグウ」の地表をジャンプしながら撮影した写真。左側がリュウグウの地表。右の白い部分は太陽光によるもの(JAXA提供)
  • 小型探査ロボット「ミネルバ2」が撮影した探査機はやぶさ2(上)。下は小惑星りゅうぐう(JAXA提供)

 探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」に向けて投下した小型ロボットが着地し、移動に成功したと宇宙航空研究開発機構(JAXA)が22日、発表した。重力が微小な天体での機体移動は史上初めて。

 21日に投下した2機の小型ロボット「ミネルバ2-1」は、いずれも着地に成功。うち1機がジャンプして移動したことを確認した。移動中に撮影したリュウグウの写真が、はやぶさ2を通じて地球に届いた。別の1機も正常に探査を開始したという。

 重力が地球のわずか8万分の1のリュウグウでは、自動車のように車輪を使うと機体が浮いてしまう。このためジャンプして移動する独自の手法を開発し、初代はやぶさで失敗した着地と移動に再挑戦した。

 探査計画を統括する津田雄一プロジェクトマネージャは「世界初の小惑星表面での移動探査を実現でき、うれしいの一言に尽きる。新たな宇宙探査の手段を手に入れたことを誇りに思う」とコメントした。

 ロボット担当の吉光徹雄JAXA准教授は「仕込んだ通りできてよかった。移動メカニズムの有効性を確認でき、長年の研究成果が実を結んだ」とした。