「クリーンミート」は消費者に広まるか 健康志向で注目集まる培養肉 (1/3ページ)

 赤身肉好きの米国人の間に、肉の代わりとして植物由来の食材へ興味を示す人が増えている。それはベジタリアン向けの野菜バーガーではない。植物性の材料を使って本物の肉の味を模した代替肉のことだ。ハイテク企業は人工肉の培養に目を付け、果たしてそれが消費者に受け入れられるかどうかに注目が集まっている。

 根強い抵抗感も

 米国で売られている多くの商品と同様に、培養肉が広まる鍵となるのはブランディングだ。動物擁護団体のファナリティクスと非営利団体グッド・フード・インスティテュート(GFI)が先ごろ発表した研究結果によると、「ラボ(研究所)育ち」や「培養肉」という名前では、消費者はスーパーで手を伸ばしにくい。

 だが、業界が推奨している「クリーンミート」という呼称を使えば、幅広い顧客を獲得できる可能性があるという。

 ブランドコンサルティング会社PS212のシニアパートナー、ニック・コンティス氏も、他の候補名と比べて「クリーンミート」が好ましいと考える。「食欲に訴えられるかが全てだ。これを商品のラベルに採用すれば、消費者を引きつけられるだろう」と同氏は話す。

 ファナリティクスの調査では、培養肉を「クリーンミート」と紹介して長所を説明された後には、回答者の3分の2が「食べてみたい」と答えた。「クリーンミート」という言葉が、「嫌な印象を和らげる」との結果も出た。

 もっとも、他社の調査結果はそれほど好意的ではない。食物・農業マーケティング会社のチャールストン-オーウィグのデータでは、培養肉を食べるのに「抵抗がない」と答えた消費者は回答者のうちわずか3%。「絶対に嫌だ」と回答したのは57%に上った。

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