中国、貿易の軸足は大陸へ 貨物鉄道網の利用拡大、日本企業にも参入の動き (1/2ページ)

中国陝西省西安市の貨物鉄道運営センターのスクリーン。同市と中央アジアや欧州を結ぶ地図と貨物鉄道のデータが映し出されていた=9月(共同)
中国陝西省西安市の貨物鉄道運営センターのスクリーン。同市と中央アジアや欧州を結ぶ地図と貨物鉄道のデータが映し出されていた=9月(共同)【拡大】

 中国がユーラシア大陸を横断する国際貨物鉄道網の利用を拡大させている。巨大経済圏構想「一帯一路」で整備したインフラだ。激しさを増す米国との「貿易戦争」の影響を回避し、貿易の軸足を中央アジアから欧州にかけた地域に移して活路を求める戦略がうかがえる。日本企業にも参入の動きが広がりつつある。

 米制裁関税を回避

 「路線網は5年間の壮大な発展を通じ、多くの地域に広がった」。陝西省西安市の貨物鉄道運営センター担当者は、国際鉄道「長安号」の好調な輸送実績に胸を張った。

 西安(旧長安)はかつて歴代王朝が都を置き、古代シルクロードの起点として栄えた。習近平国家主席が2013年秋に提唱した「一帯一路」によって、物流拠点として存在感を高めている。

 長安号の運行本数は今年に入って急増。1~8月の発着本数は789便と、13年から17年末までの累計実績約500便を大きく上回った。政府が通関手続きの簡素化などで利便性を後押しする。輸送量は当初、中国からの貨物が多く、反対方面が少ないという不釣り合いな状況だったが、市場開放が進むにつれて改善が見られる。

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