CA買収、米議員が安保審査要請へ ブロードコムの計画頓挫も

 ランド・ポール米共和党上院議員は10日、米半導体メーカー、ブロードコムによるCAテクノロジーズの買収計画について、トランプ政権に国家安全保障上の見地から審査を始めるよう求めるつもりだと述べた。結果次第で、計画は頓挫する可能性がある。

 ポール議員はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「われわれは対米外国投資委員会の全メンバーに書面で、これを審査すべきだと訴えるだろう」と語った。

 ニュースサイトのアクシオスが入手したムニューシン財務長官宛ての書簡でポール議員は、CAテクノロジーズは公益事業会社や金融機関、軍隊へのネットサービスなど重要な米インフラ向けサポートサービスを行っているため、ブロードコムによる買収は国家安全保障上のリスクをはらんでいると主張した。

 一方、ブロードコムはCAテクノロジーズの買収をめぐり、国家安全保障面での懸念をあおることを狙った文書偽造の被害に遭ったことを明らかにした。ブロードコムによると、米国防総省の見解と称して議員の間で出回っている文書には、同省が精査の結果、買収計画を見直す必要があると警告されている。

 同社は声明で、国防総省の当局者からその文書が偽造であるとの報告を受けたと述べた。国防総省も「偽造された可能性が高い」との声明を出した。(ブルームバーグ Erik Wasson)